2026.5.25
松田理沙君(97期) が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞
今年5月に開催された第78回日本産科婦人科学会学術講演会において、松田理沙君(97期)が“Spatial Transcriptomic Insights into the Progression from Lobular Endocervical Glandular Hyperplasia to Gastric-Type Endocervical Adenocarcinoma“の演題を発表し、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞した。同君は、2023年に開催された関東連合産科婦人科学会学術集会での優秀演題賞、日本婦人科腫瘍学会学術講演会、および2024年4月の日本産科婦人科学会学術講演会優秀演題賞受賞に引き続いての受賞となった。
同君は子宮頸がんの中でも特に予後不良とされる胃型粘液性腺癌に着目し、その高い浸潤能・転移能を支える腫瘍微小環境の特徴に関して研究成果を報告した。本報告で、胃型粘液性腺癌では癌関連線維芽細胞が活性化し、コラーゲンなどの細胞外マトリクスを豊富に産生し、免疫細胞との相互作用により免疫抑制的な微小環境を形成することを明らかにした。空間トランスクリプトーム解析の活用により胃型粘液性癌の高悪性度の獲得に関わる機序を解明する新たなアプローチであり、治療ターゲットの探索につながることが期待される。
同君は、日々の臨床業務に従事する傍ら、胃型腺癌の治療成績の向上に向けた課題を検証し、その成果が注目され今回の受賞となった。今回の経験を糧に、今後も研鑽を積み、さらなる飛躍を期待したい。