学会受賞

2026(令和8)年

2026.05.30

佐久間萌子君(97期)が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞

今年5月に開催された第78回日本産科婦人科学会学術講演会において、佐久間萌子君(97期)が “Mechanistic Role of Microbiota-Derived Organic Acids in Peri-Implantation Embryo Development” の演題を発表し、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞した。

同君は、生殖器官の共生細菌叢が産生する有機酸に着目し、受精から着床周辺期にかけた胚発生におけるその役割について基礎的検討を行った。本研究では、ヒト腟内細菌由来の有機酸を解析するとともに、着床障害モデルマウスを用いた検討を行い、有機酸の補充によって着床周辺期胚発生が著明に改善することを明らかにした。

本研究は、生殖器官の共生細菌叢が宿主へ及ぼす影響を「ポストバイオティクス」という新たな視点から捉えたものであり、今後の不妊治療や着床障害に対する新規治療法開発につながる可能性を有する成果として注目された。佐久間君は精力的に研究を進めており、その独創性と将来性が高く評価されて今回の受賞となった。今後のさらなる飛躍が期待される。

佐久間萌子君(97期)が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞
(81期 山田 満稔 記)

2026.05.30

内田志穂君(94期)が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞

今年5月に開催された第78回日本産科婦人科学会学術講演会において、内田志穂君(94期)が “Analysis of risk factors for recurrence after fertility-sparing treatment of early-stage endometrial cancer, atypical endometrial hyperplasia and atypical polypoid adenomyoma in assisted reproductive technology” の演題を発表し、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞した。

同君は、早期子宮体癌、異型子宮内膜増殖症、および異型ポリープ状腺筋腫に対して妊孕性温存療法を受けた患者を対象に、生殖補助医療(ART)施行後の再発リスク因子について検討した。妊孕性温存療法後のARTでは、調節卵巣刺激に伴う一過性の高エストロゲン環境が病変再発へ与える影響が懸念されている。本研究では妊娠成立およびプロゲスチン併用卵巣刺激法(PPOS)が再発リスクの低下と独立して関連することを明らかにした。

本研究は妊孕性温存治療後のARTにおける安全性向上に寄与する重要な知見であり、今後の治療戦略や調節卵巣刺激法の選択に新たな示唆を与える研究成果として高く評価された。内田君は日々の診療に従事する傍ら、婦人科腫瘍患者における妊娠成立と再発リスクの低減の両立という重要な課題に取り組み、その成果が今回の受賞につながった。今後さらなる研究の発展と活躍が期待される。

内田志穂君(94期)が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞
(81期 山田 満稔 記)

2026.05.25

松田理沙君(97期) が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞

今年5月に開催された第78回日本産科婦人科学会学術講演会において、松田理沙君(97期)が“Spatial Transcriptomic Insights into the Progression from Lobular Endocervical Glandular Hyperplasia to Gastric-Type Endocervical Adenocarcinoma“の演題を発表し、JSOG Congress Encouragement Awardを受賞した。同君は、2023年に開催された関東連合産科婦人科学会学術集会での優秀演題賞、日本婦人科腫瘍学会学術講演会、および2024年4月の日本産科婦人科学会学術講演会優秀演題賞受賞に引き続いての受賞となった。

同君は子宮頸がんの中でも特に予後不良とされる胃型粘液性腺癌に着目し、その高い浸潤能・転移能を支える腫瘍微小環境の特徴に関して研究成果を報告した。本報告で、胃型粘液性腺癌では癌関連線維芽細胞が活性化し、コラーゲンなどの細胞外マトリクスを豊富に産生し、免疫細胞との相互作用により免疫抑制的な微小環境を形成することを明らかにした。空間トランスクリプトーム解析の活用により胃型粘液性癌の高悪性度の獲得に関わる機序を解明する新たなアプローチであり、治療ターゲットの探索につながることが期待される。

同君は、日々の臨床業務に従事する傍ら、胃型腺癌の治療成績の向上に向けた課題を検証し、その成果が注目され今回の受賞となった。今回の経験を糧に、今後も研鑽を積み、さらなる飛躍を期待したい。

松田理沙君(97期) が第78回日本産科婦人科学会学術講演会でJSOG Congress Encouragement Awardを受賞
(82期 西尾 浩 記)




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