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2023(令和5)年

2023.11.26

吉村拓馬君(93期)が第146回関東連合産科婦人科学会学術集会にて優秀演題賞を受賞

2023年11月26日に静岡県浜松市アクトシティ浜松で開催された第146回関東連合産科婦人科学会学術集会において、教室の吉村拓馬君(93期)が優秀演題賞を受賞した。同君の演題は「術中迅速病理診断で類内膜癌G1/2, 筋層浸潤1/2未満の子宮体癌に対して骨盤リンパ節郭清は必要か?」である。

子宮体癌手術において術後再発低リスク群が推定される症例では、骨盤リンパ節郭清の省略が提案されるが、明確な基準は確立されていない。同発表では当院における過去10年間におよぶ199例の子宮体癌症例をレビューし、術中迅速診断における筋層浸潤が3mmを超える症例では、3mm以下の症例と比べて骨盤リンパ節転移率が有意に高いことを示した。骨盤リンパ節郭清の省略が可能な子宮体癌症例を効果的に選択することで、患者負担の軽減、手術時間の短縮に貢献できる可能性があり、日常診療に活かせる結果を高く評価されての受賞となった。

同君は大学院生として日々基礎研究と多忙な臨床業務を共に両立しながら、過去10年間の治療例についてレビューし、子宮体癌の新たな治療指針を提案する結果を示した。今回の経験を糧に、今後も研鑽を積み、さらなる飛躍を期待したい。

吉村拓馬君(93期)が第146回関東連合産科婦人科学会学術集会にて優秀演題賞を受賞
(88期 坂井 健良 記)

2023.08.08

木須伊織君(83期)が令和4年度第5学年(104回生)のBest teacher award 第2位に選出

この度、医学部臨床実習生のアンケート評価において、木須伊織君がBest Teacher Award2位に選出されました。

木須君は大学に帰室後、医学部生の臨床実習責任者として学生教育にも力を注いでおります。これまで婦人科の臨床実習では手術の見学やレポート作成に時間を割かれることが多かったですが、木須君は学生の実習におけるモチベーションを高めるために、積極的に術野に学生が入れるように配慮したり、学生の志気やリサーチマインドを高めるようなクルズスを行ったり、さらには縫合や結紮の実技を導入させるような充実した実習内容へと変えました。その木須君の熱意が学生にも伝わり、婦人科全体の臨床実習の学生の評判が高まっただけでなく、その結果として、この度、木須君が臨床実習学生教育におけるBest Teacher Award(2位)に選出されました。今後も木須君の情熱溢れる医学生教育指導に注目し、当教室の教室員増員に繋げてもらいたいと思います。

木須伊織君(83期)が令和4年度第5学年(104回生)のBest teacher award 第2位に選出
(文責 山上 亘)

2023.07.28

松沢優一君(96期)が日本受精着床学会世界体外受精会議記念賞を受賞

2023年7月27日~28日 宮城県仙台市仙台国際センターで開催された第41回日本受精着床学会学術講演会(医療法人翔仁会 仙台ARTクリニック 理事長・吉田仁秋会長WEB開催)において、当教室助教の松沢優一君(96期)が、世界体外受精会議記念賞を受賞し、表彰された。同君の演題「多施設共同研究によるカルシウムイオノフォアを用いた人為的卵子活性化の有効性調査」は、過去の顕微授精(ICSI)受精率が50%以下であった受精障害を認めたカップルにおいて、「人為的卵子活性化(AOA)」で、受精率改善を行うことを目指し、その有効性を検討した多施設共同研究による研究発表である。生殖医療では顕微授精(ICSI)が可能となったが、ICSIでも完全受精障害となる採卵周期は1-3%程度存在することが報告されている。そのため、受精障害を克服する方法の開発が求められている。今回の同君の発表は受精障害を経験したカップルにとって、人為的卵子活性化の有効性を示すものである。今回の経験を糧に更なる研鑽を積み、益々の活躍を期待したい。

松沢優一君(96期)が日本受精着床学会世界体外受精会議記念賞を受賞
(81期 山田 満稔 記)

2023.07.14

松田理沙君(97期)が第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会優秀演題賞を受賞

2023年7月14日から16日の3日間、島根県松江市くにびきメッセで開催された第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会において、教室の松田理沙君(97期)が優秀演題賞を受賞した。 同君の演題「子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術後の子宮の萎縮率に関する検討」は、2003年から当院が積極的に行っている子宮頸がんの妊孕性温存術式である腹式広汎子宮頸部摘出術において、術後の子宮の萎縮と妊娠成績との関連を報告したものである。

広汎子宮頸部摘出術後に子宮性無月経を生じ妊娠が困難となる症例が存在するが、術後の子宮の萎縮に着目し、月経や妊娠成績への影響を検証した報告はこれまでにない。同発表では手術後に生じる子宮の萎縮の実態を報告し、術後に子宮の萎縮を生じた群では無月経の頻度が有意に高く、妊娠率は同等ながら生殖補助医療を要する割合が高かったことを見出し、それらの結果が高く評価されての受賞となった。

同君は、同年6月に開催された第145回関東連合産科婦人科学会学術集会における、演題「子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術後の月経変化と妊娠成績に関する検討」での優秀演題賞受賞に引き続いて2度目の受賞となった。日々多忙な臨床業務に従事しながら、過去20年間におよぶ本術式の臨床経験に関して多面的にレビューを行い、問題点を抽出し考察した。今回の経験を糧に、今後も研鑽を積み、さらなる飛躍を期待したい 。

松田理沙君(97期)が第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会優秀演題賞を受賞
(82期 西尾 浩 記)

2023.06.18

松田理沙君(97期)が第145回関東連合産科婦人科学会学術集会優秀演題賞を受賞

2023年6月17日から18日の2日間、都市センターホテルで開催された第145回関東連合産科婦人科学会学術集会において、教室の松田理沙君(97期)が優秀演題賞を受賞した。 同君の演題「子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術後の月経変化と妊娠成績に関する検討」は、2003年から当院が積極的に行っている子宮頸がんの妊孕性温存術式である腹式広汎子宮頸部摘出術を施行した症例における術後の月経変化および妊娠成績をまとめたものである。

子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術後の月経変化は一定の割合で発生するが,妊娠成績への影響に関しての報告は限定的である。同発表の中で手術後に生じる無月経などの月経変化の頻度を報告し、月経変化が起きた群では妊娠率が有意に低く、生殖補助医療を要する割合や周産期合併症が増加することを見出し、それらの結果が高く評価されての受賞となった。

同君は、日々多忙な臨床業務に従事しながら、過去20年間におよぶ本術式の治療経過ついてのレビューを行い、問題点を抽出し考察した。今回の経験を糧に、今後も研鑽を積み、さらなる飛躍を期待したい。

松田理沙君(97期)が第145回関東連合産科婦人科学会学術集会優秀演題賞を受賞
(82期 西尾 浩 記)




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