女性健康維持研究室

代表:
牧田 和也 非常勤講師(Kazuya Makita, M.D. Ph.D.)
メンバー:
岩田 卓(講師)
平沢 晃(講師)

1.更年期症状に関する多角的検討

慶應義塾大学病院婦人科では、平成3年に女性のトータルヘルスケアを目的とした外来(女性健康維持外来)を開設しました。これまでに同外来を受診した登録患者数は4039名(平成28年12月末現在)に達しています。女性健康維持外来では独自の問診票を診療に用いて(Kasuga M, et al. Menopause 2004)、その豊富な臨床データから日本人女性の更年期不定愁訴、脂質異常症、骨粗鬆症、片頭痛、泌尿生殖器症状などについて検証しています。薬物治療としては、ホルモン補充療法のみならず漢方療法にも力を入れています。
また、当外来の受診者は自然閉経の方のみならず、婦人科手術後の方も多数いらっしゃいます。そのため、がんサーバイバーのQOL向上に関しても積極的に取り組んでいます。

2.遺伝性腫瘍に対するリスク低減手術後のQOLに関する検討

婦人科領域においてはリンチ症候群、遺伝性乳癌卵巣癌およびPeutz-Jeghers症候群などの遺伝性腫瘍が存在します。婦人科病理臨床遺伝研究室ではこれらの婦人科遺伝性腫瘍例を対象に、婦人科病理臨床遺伝研究室および臨床遺伝学センターと共同で遺伝性婦人科癌に関する研究と臨床を行っています。近年これらの遺伝性腫瘍に対するがん予防法としてリスク低減手術が注目されています。女性健康維持研究室では主にリスク低減手術後のQOL(生活の質)に対する課題について取り組んでいます。
下記のサイトも参照下さい。

http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000029.html
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000026.html

3.婦人科バイオバンク(Keio Women’s Health Biobank)

婦人科バイオバンク(Keio Women’s Health Biobank)

慶應義塾大学医学部産婦人科婦人科研究室では産婦人科受診者を対象としたバイオバンク(Keio Women’s Health Biobank:KWB)を有しています。倫理委員会の承認のもと、患者さんのご同意をいただいた後に組織検体、血液由来試料とそれにともなう臨床情報や家族歴などを採取・保管しています。現在、当研究室はこれらの試料をもとに国内外の複数の研究室と共同研究を実施しています。

http://www.obgy.med.keio.ac.jp/clinical/clinicalstudy.php#KWB

なお当研究室は、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医および日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医などの取得を目指します。

【References】
英文業績